フラを奉納する
神殿に入ることができたのち、
予定していたフラ奉納の時間が訪れました。
用意してきた一曲を全員で踊り終え、
カイミ氏の方へ目を向けると、なんとカイミ氏が涙を流していたのです。
補足しますが、
その時の踊りは覚えたてで練習日数も浅く、
その出来栄えは当時の私でも分かる位、
つたなくて
カイミ氏から称賛を得られるようなものとは程遠いものでした。
けれども、
カイミ氏の目からこぼれる涙には、
一滴の嘘偽りの濁りが見られず、
心から感動した人の流す涙だったのです。
私は、この時
フラの世界は 技術の高さよりも
その踊りに、時間にどれだけの真摯な想いを込める事が大切なのかを教えられました。
私たちが込めた想いが
カイミ氏に届いたことを清らかな雫が教えてくれました。
さらに五感を研ぎ澄ませてみると
頬に当たる風、
差し込む日差し、
美しい景色、
花の香りや鳥のさえずり・・・
カウアイの自然が
よくきたね、と歓迎している事が伝わってきます。
あぁ、ここに来て良かった。
私の心は自然と、教室をやっていく決意が固まりました。
やはり今回も直感に従い、
心の声に従って行動して良かったと心から思いました。
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私だけでなく、一緒に行った仲間たちも
それぞれに感じたこと、受け取るものが多かったラカの神殿。
名残惜しくもその場を後にし、次の予定に移ります。
(つづく)
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