ハワイの祈りに触れる

全員でラカの神殿で踊ったフラ。
お世辞にも素晴らしい出来栄えとは言えなかったけれど、
フラの神様ラカに捧げる。
その事だけを胸に置いて夢中で踊りました。

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踊り終わってふと見上げると、
カイミ氏が涙を流して泣いていました。

フラの本場カウアイで、
想像を超えるほどの長い時間を
フラに費やしてきたであろうカイミ氏が
私たちのフラを見て泣いている・・・

かつての私が
友人のフラから美しい月を見せて心打たれたように
私たちがこの一曲に込めた沢山の『想い』・・・
ラカの神殿で踊れる事の意味、
フラの神様に対する畏敬の念、
奉納させていただく厳かな想いと感謝。
そのすべてが、フラを通じてカイミ氏に届いたのでしょう。

彼女の目から溢れる清らかで美しい涙が、そのことを充分に語っていました。

重要なのは 技術の高さではなく、
この場、この一瞬に どれだけ真摯な『想い』を込められるか。

フラの世界を歩み、伝えていく者として、
最も大切なことを受け取ることが出来ました。

それに・・・

・・・サワサワ・・・
・・・ソヨソヨ・・・

五感を研ぎ澄ませてみれば

頬に当たる風も・・・
差し込む日差しも・・・
鼻を抜ける潮の香りや鳥のさえずり・・・

カウアイの自然が自分たちを温かく迎えてくれている事も伝わってくる。
自然の声が聞こえてくる。

ここに来て良かった。
日本に帰ったら、私、フラ教室をやっていこう。

「心の声」に従って良かった。

・・・トモミ・・・
・・・オメデトウ!・・・

・・・ソウ、ソレデイインダヨ・・・
・・・タイセツナコトハ サイショカラ ジブンノナカニアル・・・
・・・ソレニミミヲスマシテ、コウドウにウツシタカラ タドリツケタ・・・
・・・ワタシタチハイママデモ コレカラモズットイッショダヨ・・・

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あれ?今遠くで誰かに話しかけられた?・・・

ともみはもっと聞こうと耳を澄ましました。
けれどすぐにやめました。

なぜって、
大切なことはちゃんと心の中にあって、
そのことは五感を研ぎ澄ませていれば自然が教えてくれるから。

必要なことは必要なタイミングで訪れてくる
私たち人間も自然の一部であり、
流れに身を委ね、
タイミングが来たら『行動』すること


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大切な教えを胸に
フラ教室「フラオカマープナヘレ」で
今日も ともみは楽しくフラを伝えています

おわり 

Hula o ka Māpunahele

人生に喜びを与えてくれるフラ フラは歌詞の中の景色、思いをよみがえらせ、見ている人に伝えます。 波や風、木々や草花の模倣をしながら踊るしなやかさとコアのある動きは、筋力、体力の向上とともに、想像力、精神面、心の栄養など様々な側面から育んでくれます。 小さなお子様からシニアのオハナ(フラで結ばれた家族)とともに愉しみながら、肩の力を抜いて一生涯学べるような教室です。

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