渡されたストーリー

私が最初考えたハワイアンネームは
夢で聞いたあの言葉
「カウプ」
のみ、そのままでした


けれど、なんとなく恐れ多い気持ちが強かったのと
気が引ける状態で
名乗ってもエネルギーが乗るのかどうか・・・
今一つスッキリしない気持ちでいました


そんな頃
ケクヒのオリのクラスで
歌詞の解釈をするレッスンがあり

ケクヒが私に
「あなたの調べてくるフレーズはここよ」
と示され
とある歌詞に出会いました


それは
ペレの妹ヒイアカが旅をしてモロカイ島に着いた時の歌詞で
担当する歌詞の中に偶然
2度登場する印象深い言葉「ハーウプ」


「ハーウプ」は2つの節に分けられ
「ハー」と「ウプ」それぞれに意味がありました
「ハー」は息
「ウプ」は切望、強く願う、未来への誓い
「ッウプ」の場合は、繰り返される思考、希望、切望


モロカイ島は偉大なる月の女神に抱かれている
夜になり辺りが暗くなると
その中に見える小さな赤暗い溶岩

そして歌詞の中で
そのハーウプの山はトーチ(導きの灯)だと表している


月明かりの中
一見黒く冷えて見える溶岩の大地の中に赤く光る小さな溶岩は
息を吹きかけると、吹き返すように内部は明るく赤々と燃え上がる

人間も同様に、外見には映らないが
人の内面の奥底を丁寧に見つめると

そこには密かに眠る切望した願い(=希望・可能性)が潜んでいる

その希望(溶岩)を眠らせたままにせず
息を吹きかけるように小さな行動を積み重ねることで
切なる願いはやがて
赤々と燃え上がる炎のように
あなた自身を、あなたの人生を明るく照らしだす


もうひとつの「ハーウプ」は
カウアイ島に着き、港を見下ろす門番のような存在のハウプ山
ヒイアカはこの山に問いかけても返事を得られなかったため
山を迂回するルートを選択します


迂回した道の途中、一人の男性に会います
その男性が身体が不自由だと分かると
ヒイアカは男性を治してあげます


すると、男性はペレの全てを話してくれることに
男性が話すペレの姿は、妹ヒイアカが知る一面とは違っていました


自分が知っていたのは姉として尊敬する立派な姿でしたが
男性の話は一人の女性が持つ嫉妬に駆られた醜態や
身勝手な報復など耳をふさぎたくなるような悪行の数々も・・・


ヒイアカは、この男性の身体を治すときに
思考ばかりになって
身体が身動きができなくなっていたことを悟ります


姉のことを崇拝していたヒイアカは
ペレという人物を善悪含めて全てを知ることができた

このことをきっかけに
ペレに匹敵するほどに神格が上がった、と言われています


ヒイアカの旅路の最終地、カウアイ島の関所を務める最後の砦
それは「思考」なのではないかと 


 ケクヒから「あなたのページよ」と渡されたペレのストーリー
この出会いで私は沢山の気付きと知恵を授かりました


ハウプとは最後の砦を務める「思考」という真実

私はこの教えを糧として
日々の生活の中で
思考が先走ると
心の声を聴き、自分に問いただし


人生の選択の軸を
本質からぶれずに選び取る習慣を
身につける事ができるようになった気がします


そしてその経験は
私が出会う人達がもし悩んだ時は

身体の動きを思考で理解し
歌詞の意味を思考で理解して
身体で表現するように

思考と体は一対であり
どちらかだけではいけないことを
私が教える役割なのではないかと思うようになりました


そうして私の名前は
「カウプ」ではなく「ハーウプ」なのではないか、
と思うようになったのです。


(つづく)

Hula o ka Māpunahele

人生に喜びを与えてくれるフラ フラは歌詞の中の景色、思いをよみがえらせ、見ている人に伝えます。 波や風、木々や草花の模倣をしながら踊るしなやかさとコアのある動きは、筋力、体力の向上とともに、想像力、精神面、心の栄養など様々な側面から育んでくれます。 小さなお子様からシニアのオハナ(フラで結ばれた家族)とともに愉しみながら、肩の力を抜いて一生涯学べるような教室です。

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